我々の魂の中にある文藝を放棄してはならぬ

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2021-01-01から1年間の記事一覧

往復書簡1 by女生徒

前略 親愛なる副会長、大江汐帆様。恙なくお過ごしでしょうか。 そして、読者の皆様ごきげんよう、女生徒です。 ペンネームをさらっと変えましたが、ブログでは女生徒でも良いかなと思っています。ぶれぶれです。 突然のお手紙で驚かせてしまったかもしれま…

余分な私、因子@染色体 by女生徒

四十日も経っていたから忘れてたああ、私も……だった 〈教科書訂正〉×少量の→○多量の 頭の片隅に赤黒い、自我これがある限り勝てない勝てないの君に分かるか、この悔しさが 三つ編みしたっていいでしょう?パフスリーブのロリータも天使がモチーフのペンダン…

[特別寄稿]Sensitive Rain 火植昭

狂おしく燃え盛るこの瞬間が離れない your smile に散る 吹き消して私もろとも今はまだ揺れるこの火が消えないうちに この大地に落ちる紅葉と思わずすれ違った団子の名残りを 君の瞬きと私の血の巡り少しロマンチックな皮肉かな 霰は夕闇に紛れしとしとと生…

f(x)=-|x^2-2| by女生徒

溶けていくの、私 あるいは、放物線の動揺 抜け出せないの、私 どうして、絶対値の宿命 セイの値、とれない どうしても下に凸 それならいっそ、微分して 調和しようか? 単調増加の過去 尖っているの、私 それなら、導関数の限界 誤魔化せないの、私 いつで…

新たな愛読書 by大江汐帆

最近、愛してやまない本ができました。一度その本を開いたら最後、一時間も二時間も読み続けてしまいます。紙一枚一枚はペラペラなのに重厚な厚みを持ち、読む度に新たな発見を与えてくれる、そんな素敵な本の名前は、 『JR時刻表』 え、と思った人もいるか…

MS明朝強要罪に対する游明朝の反乱 by女生徒

ごきげんよう、論文が書き終わって居ないのにブログを更新してしまう大変困った女生徒です。 Sensitive Rainに関して、論文だけ載せられても分かんないぞ☆というごもっともなご意見を頂きましたので、許可を得て掲載したいと思います。後ほど。 閑話休題。 …

火植昭『Sensitive Rain』論――純粋な芸術のための芸術  女生徒

1.はじめに 我々の界隈に衝撃を走らせた火植昭。彼の詩『Sensitive Rain』は、発表2日後にして大江健一郎氏により考察され、人々の期待を集めている。私は、先行研究「火植昭『Sensitive Rain』論 ー心情の変化に注目してー」を用いつつ、更なる探究を進め…

火植昭『Sensitive Rain』論 ー心情の変化に注目してー 大江健一郎

火植昭『Sensitive Rain』論 ー心情の変化に注目してー 大江健一郎 要旨 火植昭『Sensitive Rain』について,三つのまとまりに分けて心情の変化を読み取り,考察した。 【キーワード】Sensitive Rain・団子の名残・your smile・Friday・繚乱桜 1 はじめに 1–…

我々の魂の中にある文藝を放棄してはならぬ

文芸結社「日和見主義者の会」のブログ、「我々の魂の中にある文藝を放棄してはならぬ」へようこそ! 各種リンクはサイドバーにあります。是非ご覧ください! *プロローグ *筆者紹介文・女生徒

月と逍遥 by女生徒

鐘が鳴るただそれだけのことなのに鼓動が揺れて夏の夕暮れ 嗚呼、月よ我には遠いその光満ち満ちてゆく影の喜び 街路樹の木漏れの月の光とて我がエゴイズム勝てやしないの 空の穴照らす道へと落ちゆく身ここは私の心の在りか 路側帯誰とでもない月とだけ本当…

あんこくまおう物語 第ニ話 by女生徒

(第一話はこちら) 「お茶持った?お弁当持った?それと、ハンカチにティッシュ、消毒なんかもあったほうがいいわね。あとは、怪我した時の絆創膏。消毒してからつけるのよ。ええと、あと何がいるかしら」 「ママ、大丈夫だよ。僕、もうお兄さんだもん」 「…

徒然なるままに、7月26日 by女生徒

ついつい更新が止まってしまう今日この頃。何気ない事をつらつらと書き連ねても良いのだと考え、日録を気楽に書いてみようと思います。 と書きつつ、少々重い話題を。 7月26日、今日はポツダム宣言記念日だそうです。 1945年7月26日に、ポツダム宣言が発表さ…

発掘調査 by大江健一郎

先日、引き出しを漁っていると、小学5年生くらいの頃に書いたお話を発掘しました。懐かしいような、恥ずかしいような……不思議な気持ちになりますね。 でも、なかなかぞくりとしたので、供養も兼ねてここに書いておきます。ジャンルはややホラー。小学五年生…

「うちは淀川水系」 by女生徒

こんばんは。抹茶アイスのストックが生死を分ける季節となりました。 つつがなきや~ さて、今日は帰り道に大江健一郎と考えた他愛もない事を記そうと思います。 私の高校は、京都府全域から通うことが出来る為、公共交通機関を駆使して毎日長旅の末に学び舎…

今更、雑多な自己紹介 by女生徒

某日、我が同志が、大江健一郎として本サイトにて活動を始めた。 これは由々しき事態である。 何故か。 私もペンネームを決めなくてはならないからだ。 うむ。 うむむ。 〈割愛されし紆余曲折〉 という訳で、私のペンネームは「女生徒」にしようと思う。 大…

はじめに by大江健一郎

最近、現代文学を読むことにはまっているのですが、その中でも特に衝撃を受けた作品があります。それは、川上未映子さんの「わたくし率、イン歯ー、または宇宙」です。 全てが素敵なので選べないですが、ところどころ好きな文章を抜粋すると ・丁寧、丁寧、…

あんこくまおう物語 第一話 by女生徒

君はあんこくまおうを知っているかい? あんこくまおう。それはそれは怖い怖い王様。 はちみつの森に住んでいるって聞くよ。だけどね、みんな会ったことがないんだ。なぜかって?それは、王様だからさ!王様はね、普通の人には会えないほど、偉いんだって。 …

始まりより自堕落に by女生徒

ブログを開設してから早四ヶ月。未だ本編たる記事を一つも書いていないことに気づき、やや焦る今日この頃。 日誌と言うからにはある程度書かねばなるまい。 新年度を機にそろそろ真面目に活動すべきである。 ひとまず安否だけは伝えておかなくては。 最も読…

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