我々の魂の中にある文藝を放棄してはならぬ

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月と逍遥 by女生徒

鐘が鳴るただそれだけのことなのに鼓動が揺れて夏の夕暮れ

 

嗚呼、月よ我には遠いその光満ち満ちてゆく影の喜び

 

街路樹の木漏れの月の光とて我がエゴイズム勝てやしないの

 

空の穴照らす道へと落ちゆく身ここは私の心の在りか

 

路側帯誰とでもない月とだけ本当だけが約束でしょう?

 

静寂を月がつくった夜の道今日も汚すのstray sheep

 

青白く青白くても同情はいらないと言った青い涙と

 

個性なの道化になれば良いなんて溶けた道端アイスクリーム

 

自我と月と夜空と郷愁と静寂と私は君に会いたい

 

モデラート月が奏でるト短調聞こえてないの?幸の団欒

 

どうせならアップテンポのカンタータ明日のこととかどうでもいいの

 

君を待つノスタルジックな街並みに街灯消えて終演の知らせ

 

雲隠れカーテンコールの余韻だけ明日はきっと幸福なのです

 

 

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