我々の魂の中にある文藝を放棄してはならぬ

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[特別寄稿]Sensitive Rain 火植昭

狂おしく燃え盛るこの瞬間が離れない your smile に散る

吹き消して私もろとも今はまだ揺れるこの火が消えないうちに

この大地に落ちる紅葉と思わずすれ違った団子の名残りを

君の瞬きと私の血の巡り少しロマンチックな皮肉かな

霰は夕闇に紛れしとしとと生温いこの目を渋くする

風になびいて頬に触れる君の髪どこかで蜂の聲がきこえる

山肌とともに生まれる木漏れ日で君の目をかくそうこれが愛

たわいないことをたしかにたわいなく噛み締めながら君を愛そう

水溜り広がる世界
深淵と焦燥 ようやくはじまるね

視線が注がれる透明な鏡 君が怯える必要はない

僕はどうしても悪魔にはなれない君が悪魔である夜にはね

冷徹の大地に響く銅鑼の音愛おしくてちょっと崇高な

美しくてつきを見れば柔らかな光の雨がそっと滴る

このために生きてきたのだと思えば夜も越えるよ心躍るほど

紡いだ言葉の束

酒気をからみ音楽を聴く 泣く 躍る 吐く

旧友に腹を割り 遥かな武士に同情しては 深くうつむく

 

林道の狭間再び目を開けて画面を覆う繚乱桜

熱い春
涙をまとい聞き直す閃光が胸を刺したFriday

去る君の背中を守る親心 最後の雨に濡れないように

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