♪コンチキチン コンチキチン るんるんぱ。
ごきげんよう、女生徒です。二日連続で投稿だなんて、受験生とは思えませんね。本当にまずい。
さて、京都は絶賛、祇園祭です。今日、7月15日は宵々山、明日7月16日が宵山です。
皆さん、祇園祭というと何を思い浮かべますか?鉾?山?粽?
純日本的な、公家的な、京の都的な、そう考える人も多いと思います。
>どうせまた、前の記事みたいに訳の分からん日本史ネタなんでしょ。
Non,non,monami!タイトル呼んでください?「世界史で楽しむ」祇園祭ですよ。(ポワロ風)
まあ、前置きはその程度にして、そろそろ本題に参りましょう。
〈問題〉 これは何?
なんとこちら、岩戸山のタペストリーなのです!
あ、「見送」と書かれていますね。撮ってくる場所間違えたみたいです。「見送」っていうのは山鉾の後ろ側のことです。
これはこれで遣唐使船風で良いですね。遣唐使かどうか知りませんけど。
粽とか手ぬぐいとか売ってる方たちが巫女装束で可愛い。
おじいさんとお子さん。楽しそう。はい、読んでください。
「この毛綴はギリシア神話を題材とした柄で、トロイ城陥落の時、アイネイアスが父を救出する場面を描いた優品であり」
はい、来たー!!ギリシャ神話来たーー!!よっ、待ってました!
これを観に来た。
関係者の方に「トロイ陥落はどれですか!?」って聞いたら教えてもらえました。こういう時は人見知りが消える。
しかし、もっと全体像が見たかったなあ。
・霰天神山
こちらがもうひとつの目玉です。
夜が更けてきて大変見にくいのですが、はい、読んで!!
「前懸は十六世紀にベルギーで製作されたイーリアス物語を描いた毛綴を用いて来たが、平成二十一年、復元新調した」
イーーーリアス!!
まあ、実は藤原朝臣*1からイリアスやで、という耳寄りな情報を頂いて馳せ参じたので、因果関係が逆なんですが。
残念ながらイリアスらしさは分からなかったのですが、まあ、ギリシャっぽい?魚が鯉に見えるけど、まあギリシャっぽい。アフロディーテ味が若干ある?微妙……
まあ、いいか。
・鶏鉾
そしてこちら。
はい、ご覧!
「近年の調査によるとトロイの皇子ヘクトールが妻子に別れを告げる図であるという」
ヘクトール!!
アカイア軍に善戦したヘクトーール!
アキレウスの友人殺しちゃったヘクトーーール!
アキレウスに敗北して遺体を戦車で引きずり回されて辱められたヘクトーーーール!
こんな感じでしょうか。
しかし、どこにも見当たらず……「トロイの皇子どこですか!?」と意気揚々と聞きに行きましたが、山鉾巡行の時にしか付けていないとのことで、残念ですが今日は見られませんでした。無念。
というわけで、世界史的なというか、女生徒的な祇園祭の楽しみ方をつらつらと書きました。
宵々山、宵山の時点ではまだタペストリーを飾っていないという山鉾も多かったのですが、そういったものは山鉾巡行を待ちたいと思います。
そして、中世日本史勢(ここでは藤原朝臣のこと)に告ぐ。
祇園祭はもう、東欧~西アジアの魅惑に取り憑かれている。回帰主義は諦め給へ。そしてギリシャ神話を読もう。
以上。
節度を持って、感染対策しつつ、お楽しみください。
Γεια σας.(ヤ サス:現代ギリシャ語でさようなら(丁寧))