我々の魂の中にある文藝を放棄してはならぬ

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小説

幽霊が住んでいる。by哀叶

幽霊が住んでいる。 私の家には幽霊が住んでいる。 創作物でよく見るような白装束ではない。ブラウスにフレアスカート、あとカーディガンを羽織ってる。 でも足は無い。膝から下が徐々に透けていって、足首から先は全く見えない。 物質をすり抜ける。壁も床…

【鬱供養回】濁って濁って、そのうちに、だんだん澱粉が下に沈み、少しずつ上澄が出来て、やっと疲れて眼がさめる。 by女生徒

ごきげんやう、女生徒です。♪ぴーんぽーんぱーんぽーん。「今回はここ2か月の憂鬱を思いきってブログに書いてしまって吹っ切ろう、という自己満足記事です。最後はポジティブになっていますが影響を受けそうな方は閲覧をお控えください」 タイトルは太宰治『…

一般クラゲの自己紹介 by哀斗

暗い夜の屋上に、セーラー服のスカートが揺れていた。 望遠鏡を覗けば心を落ち着かせられるから、と屋上と望遠鏡の使用を申請したら、担当の先生から先約がいると聞かされた。同級生はみんな幽霊部員だし、後輩は呼ばないと来ない。自分から使用申請をするの…

あんこくまおう物語 第ニ話 by女生徒

(第一話はこちら) 「お茶持った?お弁当持った?それと、ハンカチにティッシュ、消毒なんかもあったほうがいいわね。あとは、怪我した時の絆創膏。消毒してからつけるのよ。ええと、あと何がいるかしら」 「ママ、大丈夫だよ。僕、もうお兄さんだもん」 「…

発掘調査 by大江健一郎

先日、引き出しを漁っていると、小学5年生くらいの頃に書いたお話を発掘しました。懐かしいような、恥ずかしいような……不思議な気持ちになりますね。 でも、なかなかぞくりとしたので、供養も兼ねてここに書いておきます。ジャンルはややホラー。小学五年生…

あんこくまおう物語 第一話 by女生徒

君はあんこくまおうを知っているかい? あんこくまおう。それはそれは怖い怖い王様。 はちみつの森に住んでいるって聞くよ。だけどね、みんな会ったことがないんだ。なぜかって?それは、王様だからさ!王様はね、普通の人には会えないほど、偉いんだって。 …

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