前略
親愛なる副会長、大江汐帆様。恙なくお過ごしでしょうか。
そして、読者の皆様ごきげんよう、女生徒です。
ペンネームをさらっと変えましたが、ブログでは女生徒でも良いかなと思っています。ぶれぶれです。
突然のお手紙で驚かせてしまったかもしれません。尊敬する歌人の方が往復書簡をなさっていたのを見て、文を認めたくなったのです。
さて、私たちが作っている文藝誌についてですが、完成は年を越してしまいますね。受験生予備軍が多いですから、無理もないのですが、3月迄には完成させたいですね。
テーマというか、方向性というか「ロゴスあるカオス」というスローガンを立てましたが、我ながら面白い言葉だと思います。
ロゴスというのは、古代ギリシア語の「λόγος」から来ている言葉で、大変な多義語です。
あんまり良くないですけど、Wikipediaから引用すると、
イエス・キリストまで意味するんですね。探究する価値のありそうな言葉です。
一方のカオスですが、
現代では一般的に、「混沌」という意味で捉えられがちですが、混沌が適訳というわけでも無さそうです。
それを踏まえて、「ロゴスあるカオス」
古代ギリシア的に捉えればもう神の領域では?
原始の神の世界、空の世界にただ言葉、論理、ちょっと飛躍して、文藝のみが存在している。そんな世界の構築をしたいという意味が込められていたんですね。深いですね!
このときの「文藝」って純粋音楽ならぬ「純粋文藝」だと思いません?
残念ながら没になってしまったテーマ案「Ars Gratia Artis 〜藝術のための藝術〜」にも繋がりますね。如何?
そんな訳で、難しい問いを残して去りたいと思います。返信を頂けると大変嬉しいです。
(返信くれないと往復書簡にならないから頼む、気づいてくれ)
寒さの厳しい季節がやって参りました。お身体にはお気をつけて。では、また。
草々